ぶきっちょさんの共働き入門

2021年夏より家族でアメリカ居住。異国暮らしとキャリア断絶について考える日々

【育児】最後の日

今日の息子はいつもと違った。

いつもなら外出が大好きで、朝食を終えるとさあ散歩にいくぞと意気込んでいる(身支度をしている間中靴下をもって足にまとわりついていることもある)のだが、今日はなぜかずっとグズグズと抱っこをせがみ、自分の着替えも嫌がった。

「お外に行くのが嫌なの?母ちゃんとおうちで遊ぶ?」と聞くと小さな手を勢い良くあげたので、珍しいこともあるものだ、いやなんなら文字通り生まれて初めてのことだと思いながら了承した。

もしかしたら彼も感じ取っていたのか知れない。

今日が、慣らし保育が始まる前の、最後の二人きりでの平日だ。

 

息子は父ちゃん子で、主人がいるときは主人にまとわりついている。だから主人が休みの日にはとてもうれしそうだ。大人が二人いると十全に手が回るので、息子の気のすむまで遊んであげられるからだろう。しかし私と二人きりのときにやるような、時間を気にせず本を読んだりゴロゴロ昼寝をしたり、行き先を決めずに近所に散歩に行ったりはしない。私も主人がいるときは楽しいので、何かしら予定を入れてしまうからだった。

だからだろうか。もしかして彼も名残惜しいと思っているのだろうか。

そこまで考えていなくても、何かが違うとは感じているのかもしれない。だって私は後ろ髪惹かれる思いだもの、彼との二人きりの牧歌的な日々が終わってしまうのを。来週から彼を保育園にあずけて、本格的に仕事復帰の準備を始めることになるのが、待ち遠しいと思っていたはずなのに、いざ目前にするとちょっと足がすくむ。

 

保育園の準備はもう十分に整っている。

あとは、心の準備だけである。