ぶきっちょさんの共働き入門

2021年夏より家族でアメリカ居住。異国暮らしとキャリア断絶について考える日々

【キャリア】働かなくていいんだよ⑤

 

会社を辞めたわたしに、いったい何が残るのであろうか。

 

そもそもいま住んでいる街には就職を機に引っ越してきたので、親兄弟はじめ親戚は一人もいない。地元の友人もいない(地元にも今も連絡をとっている友人がいるわけではないので、ただの友達のいない人である)ので、交友関係は自然と職場関係に限られる。

会社を辞めたら、その交友関係は希薄になるだろうか。話は合わなくなるかもしれない。守秘義務だってあるだろう。

大学時代はアルバイトに明け暮れていたので、趣味らしい趣味も特にない。趣味もなければ特技もない。職歴は残るけれど、手に職はない。そしてこれまで山のようにあったTODOリストも真っ白になるのだろう。

 

何をしてもいい。何もしなくてもいい。夫婦二人分ならば家事をするといっても知れている。その日の朝、起きてのんびりコーヒーでも飲みながらやりたいことを考えればいい。

 

主人は、そばにいてくれる。ずっと一緒に暮らしていける。新米夫婦、新米家族になった私たちが、ゆっくり家族の形を模索していく時間だ。なんてすばらしいのだろう。

 

しかし主人は?

交友関係もない、趣味もない、特技もない、手に職もない。

そんな妻とこれから毎日一緒にいて、果たして楽しいのだろうか。一体毎日何を話題にすればいいのだろうか。彼とは仕事の話もたくさんしてきたけれど、これからは?(仕事の話はかなりバチバチやりあう仲だ。彼は嫌がるけれど)

私が会社を辞めたら彼しか残らないけれど、果たしてそんな自分と、彼は添い遂げたいと思い続けてくれるのだろうか。