ぶきっちょさんの共働き入門

2021年夏より家族でアメリカ居住。異国暮らしとキャリア断絶について考える日々

【育児】産後ケアでの出来事①

「体が少しでもつらい人は産後ケアに頼って!」

 

乳児2週間検診で母乳の出が芳しくなく、また息子の24時間断続的に続くぐずりに参っていた私は、産前に市の職員さんが優しく声をかけてくれたことを思い出した。

産後ケア。

利用する前の私には正しい知識がなく「産後ケアって育児ノイローゼになった人が行くんでしょう?そんなことしたら息子を愛していないダメな母親なのではないか?」と思っていた。

そもそも育児ノイローゼに子供への愛情有無は関係ないし、育児に限らず24時間不眠不休で働いていればノイローゼにだってなるものだと冷静に思えるのだけど、妊娠中の私は「ちゃんとしなきゃ!」と思い詰めていて、どうしても抵抗があった。

逆子になったり、切迫早産になったり、心音が弱くなっていたりと冷や冷やすることばかり起きたので、ちゃんとしないと子供が無事に生まれてこないのでは思っていたのだ。そんなわけないのに。

 

ところが産後3週間ほどが経ったタイミングで、主人の長期出張が決まってしまった。

実家・義実家共に遠方で頼れる人もなく、主人はめちゃくちゃに仕事が忙しい時期で帰宅は午前様。24時間不眠不休に近いのに加えて、会陰切開の傷も治りが遅くからだを動かすたびにじんじん痛んだ。口内炎も出来ていて、お腹はすいているのに食べると痛いしで踏んだり蹴ったりだ。そんな中息子と二人きりで1週間も過ごすなんて、ちょっと想像もできないのだった。

 

「産後ケアを利用しよう」

出張から帰ってきたら2人が死体になって転がっていた、という事態を恐れた主人は、産後ケアを利用することを提案したのだった。

たしかに、私が不眠不休で万が一ふらっと倒れて頭を打って気を失ったりしたら、残された息子は一人ぼっちで衰弱死まっしぐらではないか。息子の安全のことを考えたら、自分自身を信用できない以上、背に腹はかえられない。

「産後ケアを利用しよう・・・!」

 

頼れる親族のない私たちは、行政の育児支援サービスを利用することに決めたのだった。