ぶきっちょさんの共働き入門

2021年夏より家族でアメリカ居住。異国暮らしとキャリア断絶について考える日々

【育児】寝かしつけ全力疾走② 息子賛歌

我が家の寝かしつけはかなりのハードワークなのだが、この度「子守歌」の部の難易度が飛躍的にUPしたことをご報告いたします。

 

これまでは童謡を中心に20曲ほどその日の気分でのんびりと歌えばよかったのだが、今の息子のお気に入りは「息子を褒めたたえる歌」である。 

例えば「森のくまさん」であれば「あるーひぃ、もりのなっかぁ、くまさんにぃ、でぇあったぁ~♪」と歌うところを「あるーひぃ、わがやにぃ、うまれたっあ~、たからっもぉの~♪」と歌う。

息子は発語が早いほうではなく、まだあまり意味のある言葉を話さない。だからどれだけ歌詞の内容を理解しているかは分からないのだが、息子を褒めたたえる歌にすると「んふふふーん、んふふふーん」と機嫌よさそうにニヤニヤしている。いつもなら子守歌のあとはこちょこちょの部に移るのだが、そのままニヤニヤしながら眠りに落ちていくこともある。

そんなに気に入ってもらえるなら、と張り切って替え歌を作って歌うのだが、困ったことに歌っているうちにどんどん内容が過激になっていくのである。

「かわいいかわいい〇〇くん」程度の歌詞は、彼が眠りに落ちるころには「君の瞳は世界一の至宝、まるで輝くダイヤモンド」だの「世界で一番賢い、もはや名だたる三賢人の一人」だの「一晩中響く君の泣き声も、天使の歌声に聞こえるよ(息子は最近夜泣きが激しい)」だの、ただの幼児に語り掛けているとは思えないところまでエスカレートしてしまう。

朗々と教祖をあがめる様子にも似て、もはや新興宗教のようだ。

息子を崇める親ばか教の誕生である。

 

この親ばか教の素晴らしいところは、いくら信仰心が篤くても、彼が眠りに落ちた瞬間にすうっと冷静になる点である。

よし、寝たぞ!!ひゃっふう!!

壮絶なまでに散らかったリビングを片付けて、洗濯物を畳んで、それからトイレ掃除も済ませておきたい。ああ、そろそろ洗剤類が残り少ないから詰め替えをしておこうか。今日届いたふるさと納税の返礼品も段ボールに入ったままだ、開封しないと。その後、主人とちょっとコーヒーを飲んでゆっくりする時間があるだろうか。明日は日曜日だ。よしよし、もしも余裕があったら年賀状の印刷をしよう、そうしよう。

 

大抵、寝かしつけ後に考えたことの半分も出来ないまま力尽きるのだが、その途中で何度か様子を見に行くと、息子はすやすやと健やかな寝息を立てていて、崇めたくなるほど可愛い。

信仰心がむくむくと湧き上がってくるのをはっと振り払い、残った家事の片付けにそそくさと戻るのであった。

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