ぶきっちょさんの共働き入門

2021年夏より家族でアメリカ居住。異国暮らしとキャリア断絶について考える日々

【育児】おまけじゃなくて

冷蔵庫を開けておや、と思う祝日の朝。朝食に活躍するバナナも食パンもヨーグルトも切らしていることに気が付いた。そんなときに限って冷凍ご飯も切らしている。息子が起きだすまでに買いにいくほどの時間はなさそうだ。ご飯を炊くのも間に合わないだろうし。

 

保育園に通い始めてからというもの、休日には息子も寝坊をする(起きていても布団の上でごろごろ転がって、私にしがみついてニヤニヤ笑っているときもある)。規則正しい生活をさせましょうとは事あるごとに言われるけれど、我が家はゆるゆるだ。

毎日保育園に頑張って通う息子にも、大人と同様に休息が必要だと思うから、わざわざたたき起こすことはしない。のんびりと起きだして、のんびりと朝食を食べて、散歩にいくこともあるし「おかあさんといっしょ」を一緒に見ることもある。もうすぐ昼という時間に主人が起きだしてくるまで、土曜日や祝日の朝は穏やかに過ごす。主人が起きだして来たら昼食の準備に、翌週の夕飯つくりおきに、と忙しくなるので、この時間がいちばん休日らしい。

そんな寝坊助もさすがにそろそろ起きだしてくる頃だ。最近は寝起きでも食欲旺盛なので、朝食がさっと出てこないと機嫌を悪くするだろう。きょろりとキッチンの戸棚を見渡すと、しまいこんでいたホットケーキミックスを発見した。

 

うーん・・ホットケーキ。前回食べさせたときにはかなり不評で、大半を食べ残されてしまったメニューである。とはいえ他に代替できるものもないので、不安に思いながらも冷蔵庫から卵を取り出した。時間があるので4cmくらいのミニサイズをたくさん焼いてやろう。

 

顛末はというと、びっくりするほどホットケーキは好評であった。皿に盛ってやったミニサイズのホットケーキをみるや「あっぱいーっ!(いっぱいと言いたい)」手を叩いて大喜びし、お替りまで要求された。手でつかんで口に持っていくときに一枚一枚「ちぃっ!(小さいと言いたい)」と教えてくれる。

そういえば前にホットケーキを作ったときは、大人サイズで焼いた後、切り取ってあげたのだ。それを覚えていたのかもしれない。「自分用」に小さく焼かれたホットケーキが「大人のおまけ」でないことを敏感に感じ取ったのかもしれない。

息子のおこぼれに与ったミニサイズのホットケーキは端が少しかりかりになっていて、スナック感がつよく感じられ、まさしく「息子用」の味がした。