毎晩、息子をお風呂に入れて寝室で寝かしつけを終えた後、リビングに戻ると惨状が広がっている。
お風呂からあがって30分ほどで眠くなってぐずるので、お風呂上がりのケア用品やバスタオルは濡れたまま広がっている。電動鼻吸い機には鼻水がたまっているし、ジョイントマットは無残にひっくり返されたままだ。寝かしつけ前の絵本も、メガブロックも、木製パズルも、おままごとの道具だって、棚に戻りたそうにこちらを見ている。
さて、息子の持っているおもちゃは多くはない(と思っている)けれど、それでも色んな種類が散乱しているとちょっぴりげんなりするものである。都度片付ければいいのだけれど、お風呂に向けてラストスパートをかける息子の散らかしスピードにはとても追いつかない。
だけど、この時間は私がいちばん張り切る時間でもある。
翌日、息子が起きだしてきたときの反応を想像すると、ちょっと楽しくなってしまうのだ。うきうきする。
置き場所の決まっているおもちゃは、きちんといつも同じ場所にしまう。絵本もボードブックとそれ以外で分けてしまう。ジョイントマットもきれいに敷き詰める。そして彼専用に用意した机の上には、日替わりでおもちゃを設置する。彼のもっているおもちゃを、ちょっとした包装紙や空き箱や缶などに詰めて、さも素晴らしいものが置いてあるかのように装う。
目新しいおもちゃ(もどき)を見つけた彼は、起き抜けリビングに入ると歓喜の雄たけびをあげる。
「うぇえええい!」
その魂の叫びを聞きたいがために今日も、せっせとガラクタでおもちゃをデコレーションするのである。