ぶきっちょさんの共働き入門

2021年夏より家族でアメリカ居住。異国暮らしとキャリア断絶について考える日々

夫婦のかたち

【アメリカ生活】ごはんを毎日つくるということ

ごはんは毎日つくるもの。 もちろん毎日ちがう献立を、できれば品数多く、なるべく彩も豊かに。 きちんときちんと。 いつの間にか自分自身にかけていた「毎日ごはん」の呪い。その呪いから解放されて、ちょっぴり肩の荷がおりた出来事。 アメリカに住み1年と…

【今週のお題】どうしても「小さい秋」からはじめたくなる

秋がきたなと思うと口ずさむ歌の代表ではないでしょうか。 「ちいさいあーきーちいさいあーきーちいさいあーきーみいつけたあー」というあの歌。 日本に住んでいたころ、作者と所縁があるのかないのか、近くの公園にこの歌の歌詞が描かれた石碑のようなもの…

【今週のお題】世界で二番目に好きだと

「いつかもし子供が生まれたら、世界で二番目に好きだと話そう」 某国民的アイドルのヒット曲の一節。わたしはこの歌の二番の歌詞がすきだった。 いつかもしこどもが生まれたら、同じことが言えたらいいと思っていた。 大人になっていつか誰かと結婚し、こど…

【夫婦のかたち】ただの自分に戻る夜

「これ、『しまじろう』というよりは『くまじろう』じゃない?」 「そっちこそ、『ドラえもん』はあんなにムキムキマッチョじゃないと思う」 夜な夜な30代の成人ふたりが、おえかきボード(磁石と鉄粉で描いたり消したり何度もできるタイプのもの)にキャラ…

【夫婦のかたち】男のひとには、ぼーっとする時間が必要なのよ

「男のひとには、ぼーっとする時間が必要なのよ」 息子が鼻水を垂らし始めている。ああ、明日にはおさまるだろうか。今週はずらせない打ち合わせがいくつか入っていたはずだけれど。平日分のご飯のつくりおきもまだ終わっていない。お風呂掃除も残っている。…

【夫婦のかたち】家事の面積

米をざっと研いで、味噌汁の具材をざくざく切る。副菜は作り置きが冷凍庫にはいっている。ありがとう、週末の私。 朝いちばんの水道は冷たい。「ちったぁ!(「冷たい」)」と息子の口調を真似ながら、使い終わった包丁をさっと洗う。あー冷たい。でも目が覚…

【夫婦のかたち】さっきの笑いをもう一度

私が主人の性格を他者に説明するとしたら、まず第一に「陽気な人」というだろう。 しかしこの見解、ちっとも理解してもらえない。結婚式の披露宴で司会者のおねえさんが「ご主人のいちばんすきなところは?」ときいてきたので、打ち合わせ通りに「陽気なとこ…

【夫婦のかたち】悪阻の妻に餃子をつくること

ひどい悪阻で大抵の食べ物がうけつけず、それでも何かは食べねば、と会社の昼休みにデスクでみかんをかじっていたときのことだ。 二つ隣の席から、ふんわり(心情的には「プーンと」でした。すみません)とニンニクの香りが漂ってきた。同じ職場の男性が持参…

【夫婦のかたち】妻を躾けるということ

「うちの奥さんはしっかり躾けてあるからね」 「奥さん」と「躾」というふたつの言葉が結びつかず、一瞬ぽかんとしてしまった。会社の先輩から、誇らしげに言われた一言である。 結婚してすぐに私の単身赴任が決まり、週末婚となった我々夫婦。ろくに一緒に…

【夫婦のかたち】焼肉ですかそうですか

とある理由で私はいま、それはもうすこぶる焼き肉が食べたい。 息子の寝かしつけを終えて、残った家事を片付けてほっと一息ついていた夜のこと。こんな会話があった。 「来週どこかで飲み会入りまーす」 「うん。OKだよー。来週のどこでー?」 「うーん・・…

【キャリア】それは女性の仕事だよ 完

全く納得がいかない。 しかしまだ職場で虫けら同然の扱いを受けていた私には、直談判などできそうもない。 悩んだ末、それでも納得いかなかったので、丁寧に事の顛末を上司に説明することにした。 「不当だ!」と憤るのではなく、同様の行いがされた際に職場…

【キャリア】それは女性の仕事だよ②

カップラーメンの汁を盛大にシンクにぶちまけた先輩に同情していたら、次の瞬間その先輩は悪びれず「あ、掃除しといて~」と言って、さっさと立ち去ってしまった。 呆気にとられたのは私の方だ。 ・・え?自分で汚したものを、今その子に掃除しておけと言っ…

【キャリア】それは女性の仕事だよ①

「それは女性の仕事だよ」という言葉で、いい気分になったことは一度もない。 残念ながら、何度も何度も言われたことのある言葉である。時には憤慨しながら「そんなのは女性の仕事だろ、なんで俺に言うんだよ」という文脈で。ときにはにこやかに「やっぱり女…

【夫婦のかたち】まさしく風邪の諸症状

もうダメだ、もう疲れた、横になりたい。何もしたくない。 頭はガンガンするし、鼻水はだらだらと流れて(ズルズルでもなく水のように伝って落ちるタイプ)くるし、関節が熱をもってあちこち痛い。 明日は雨ではなかったはずだが、天気痛だろうか? 時期外れ…

【育児】親ばかキーホルダー

我が家では、某写真館で購入できる顔写真入りキーホルダーをとても気に入っていて、今日までは「息子が世界一可愛く映っているキーホルダー」と呼びならわしていた。 丸型と四角型が選べ、中に写真館で撮影した可愛い我が子の写真をいれられるのだ。とても素…

【夫婦のかたち】「手が荒れちゃって」の意味するもの

「うちの妻が毎年、寒くなってくると『食器洗いで手が荒れちゃって困るのよね~』っと言っとるから、高級ハンドクリームを買ってやったんですわ」 いい匂いがするらしいんですよお、まっ、私にはよくわからんですけどね、と締めくくったその男性の言わんとす…

【夫婦のかたち】ちょっとツラかせや

「ちょっとツラかせや」 最近主人がよく使う言葉だ。字面にするとちょっとモラハラじみている。 少し前のことだが、パソコンが壊れた。うんともすんともいわない。電源すら入らない。秋の長雨が続いたせいだろうか。電気屋のおじさんには「湿気のせいでしょ…

【夫婦のかたち】「奥さんやってくれないの?」の呪縛

「アイロンなんか、かけなきゃいいじゃないですか」 何気なく言った言葉だった。 会社の先輩とお昼ご飯を食べていた時の事。ご主人との言い争いになった原因が、ご主人のワイシャツの取り扱い方であったらしい。着用した後のワイシャツは脱衣場に持っていっ…

【夫婦のかたち】育児はこどものお世話、家事は大人のお世話②

ツイッターで興味深い話題があがっていたので、 我慢ならずに書いてしまった。 色んな意見があると思うけれど、家事が大変なのは、自分以外の誰かがいるからだ。 たまに勘違いして「家事は一人でも必要なことだ。二人分やるのも手間は一緒だろ」という人がい…

【夫婦】箱さんの断末魔 もしくは 主人の電池交換

「デンチガナアアイ デンチガナアアーーーイ」 物悲しいような、おどろおどろしいような音を立てているのは、息子の電池式のおもちゃだ。幼児が思わず触りたくなるようなしかけ(ピッピーとなるボタンとか、紐にプラスチックのりんごがついたものとか、蛇口…

【夫婦のかたち】育児はこどものお世話、家事は大人のお世話

家事も育児も、要は人間のお世話をすることなのだと思う。そこに男女もなにもない。 育児は、文字通り「児を育てる」ことだ。こどものお世話をすることだ。おっぱいを与え、おむつを替えて、着替えさせて、お風呂に入れて、ゆっくり眠れるように背中をトント…

【夫婦のかたち】アンサングシンデレラではいたくない

家事に従事する妻は、縁の下の力持ちなのであろうか。 「アンサングヒーロー」という言葉を初めて知った。フジテレビドラマ「アンサングシンデレラ」(普段あまり脚光をあびることのない薬剤師たちが病院を舞台に大活躍する話である)を見たときだった。アン…

【夫婦のかたち】やってほしい、けれどやっぱりやってあげたいこと

私は0歳のころから保育園児であったので平日の昼は給食を食べていた。通っていた小学校でも、中学校でも給食が出たのだが、高校では給食がなかったので大抵「ぱんちゅう(パンを注文すること)」か「べんちゅう(お弁当を注文すること)」であった。 母は子…

【夫婦のかたち】家を清潔に保つこと

子供のころはちっともそんなことはなかったのに 結婚してから、ずいぶんと掃除好きになってしまった。 というより、きれいでないと罪悪感を覚えるようになってしまった、 が正しいかもしれない。 小さな社宅暮らしであるけれど、 自分の城というか、 「自分…