ぶきっちょさんの共働き入門

2021年夏より家族でアメリカ居住。異国暮らしとキャリア断絶について考える日々

【育児】お母さんなんだから

「お母さんなんだから、痛い思いをして産んでこそ愛!」 「お母さんなんだから、子供が小さいうちは自分で面倒見なきゃ!預けるなんて可哀想!」 息子を授かってからずっと、周囲からの「母親かくあるべき」というプレッシャーに息苦しさを感じていたのだと…

【アメリカ生活】ごはんを毎日つくるということ

ごはんは毎日つくるもの。 もちろん毎日ちがう献立を、できれば品数多く、なるべく彩も豊かに。 きちんときちんと。 いつの間にか自分自身にかけていた「毎日ごはん」の呪い。その呪いから解放されて、ちょっぴり肩の荷がおりた出来事。 アメリカに住み1年と…

【今週のお題】冷やし新幹線、はじめました。

「冷やし新幹線、はじめました」 ふと夏の甘酸っぱい麺類を宣伝する看板が頭をよぎった。チリーンという風鈴の音色付きで。 たまごポケット。 冷蔵庫をあけてすぐ、ドアの内側に備え付けられているあのスペース、よそのご家庭では何が収納されているのだろう…

【今週のお題】頭に流れるあのメロディー

「ふぁんふぁんふぁん ふぁーーーん・・・」 息子の口から再生されたのは、完璧な音程のあのメロディー。 残念なときや失敗したときに、バラエティやクイズ番組で流れるアレである。 3歳になる息子は、大変保守的な性格だ。 得意なことには素晴らしい集中力…

【今週のお題】日本のおうちに帰りたい

今思い出しても胸がぎゅっとなることがある。 日本から、アメリカの田舎町に越してきて数か月。夏は暑く、冬は極寒となるこの街での暮らしもようやく馴染んできた。 長い長い冬がようやく終わろうとしている4月。アパートのベランダから見える大きな木には…

【育児】小さないいもの、お裾分け

「かあちゃん、どうじょ」ぱらぱら 「とうちゃん、どうじょ」ぱらぱら 最近、お食事時にたまに見られる光景だ。息子からの小さなお裾分け。 かなり立派になってきたとはいえまだまだ小さな親指と人差し指。まだ煮豆より小さく見える指を私と主人の白ご飯の上…

【育児】テベリとネガメとコンコロコシ

直さなきゃ、直さなきゃ・・と思いながらどうしても直せずにいるものがある。 2歳の息子の「テベリ」と「ネガメ」と「コンコロコシ」だ。なんとも愛しい「テレビ」と「メガネ」と「トウモロコシ」の言い間違いたち。おそらくは期間限定でしか聞くことのでき…

【絵本紹介】どうぞのいす

アメリカに持ち込んだ日本語の本や、 出会った現地本で感銘を受けたものを紹介します。 www.ehonnavi.net なによりうさぎさんのイラストが可愛いのが気に入って購入。 「どうぞ」という、こどもの苦手な「誰かになにかを譲る、与えること」がテーマのひとつ…

【今週のお題】どうしても「小さい秋」からはじめたくなる

秋がきたなと思うと口ずさむ歌の代表ではないでしょうか。 「ちいさいあーきーちいさいあーきーちいさいあーきーみいつけたあー」というあの歌。 日本に住んでいたころ、作者と所縁があるのかないのか、近くの公園にこの歌の歌詞が描かれた石碑のようなもの…

【アメリカ生活】深夜のラッピング騒動

キャラメル、斜め、蝶・・ときいて何を思い浮かべますか? 「お友達の誕生日会」というものに生まれて初めて招かれた。もちろん三十路も過ぎて久しい私が招かれるのは「息子のお友達」の誕生日会なのだけれど、これまで「お誕生日会」に招かれた覚えがない(…

【今週のお題】赤い長靴を買わなくちゃ

生まれてから成人するまで、ずっと比較的暖かい地方で暮らしていたので、11月の初旬に氷点下となるこの国(というか地域ですね)の気候にそれはもう驚き、はしゃいでは主人を苦笑させている。 毎朝のように「見て!車の窓が凍ってる!まだ11月なのに!」だの…

【絵本紹介】あのねあのね

アメリカに持ち込んだ日本語の本や、 出会った現地本で感銘を受けたものを紹介します。 www.ehonnavi.net スーツ姿で颯爽とこどもをお迎えにいくおかあさんが気に入って、衝動買いした本です。小さなこどもが毎日の出来事を両親にはなすような口調でつづられ…

【今週のお題】職業「家内」になりました

10年。 今から10年後というと、2歳の息子はもう12歳になっているころ。かあちゃんかあちゃんと抱っこをせがんでくる息子に「くそばばあ」と罵られている頃だろうか。残念なような、楽しみなような、不思議なきもちになる。10年前の私には、今の自分は想像で…

【アメリカ生活】長い長いハロウィーン

ようやく終わった。 もうすっかり冷たくなった空気の中、日の暮れかけた住宅街はまだ賑やかだけれども、私は疲労感と充足感でいっぱいである。 いやはや、ようやく終わった、長い長いハロウィーンが。 クリスマスと違って、まだ日本でも一部の陽気な人々にし…

【絵本紹介】くまさんくまさん なにみてるの?(Brown Bear,Brown Bear,What Do You See?)

アメリカに持ち込んだ日本語の本や アメリカで出会った現地本の紹介です。 www.ehonnavi.net 渡米前、アメリカで絵本といえば「はらぺこあおむし」だろうと思っていましたが、私が住んでいる地域(アメリカ中西部の田舎)の読み聞かせやタイムや幼児教室、プ…

【今週のお題】読書、辞書、読書

自宅の近くに市の図書館があって、週に一回、こども向けの読み聞かせタイム(こちらではLeading Timeと言うらしい)がある。日本にいたころにも数回参加したことがあったが、アメリカに来てからはたっぷりと暇な時間があるので、毎週参加している。はじめは…

【アメリカ生活】TODOリストのない生活

埋めるべきチェックボックスのない日というのは、なんて自由で、なんて心許ないのであろう。マルチタスクというものがどうも苦手で、なにをするにもTODOリストが不可欠だった。 新入社員時代には 「□〇〇さんへのメール返信9:00まで」といった業務に関するこ…

【アメリカ生活】This is「ゴミシュシュシャア」

家族でアメリカに移住して3か月。 私も主人も生粋の日本人。どうせ自宅は「日本」なのだからと油断していたのだが、バスの運転手さんやらスーパーマーケットの店員さんやらテレビのコメディアンやら、随所に登場する「英語」の存在を敏感に感じ取った息子が…

【アメリカ暮らし】趣旨は変わりましたが

カフェの床に映っている自分の影はひとつだけで、このところ毎日びったりと張り付いていた2歳の息子の影はそばにない。 彼は本日はじめて、同年代のこどもたちが通うスクールに出陣しているのだ。お気に入りのリュックサックを背負って、意気揚々とはいかな…

【絵本紹介】かぜビューン

今まで読み聞かせてきた絵本の中で、感銘を受けた絵本の紹介です。 hon.gakken.jp サイズ:17.5×17.5cm ページ数:38ページ 初版: 2018年2月8日 発行:学研プラス 作者名(tuperatuperaさん)とイラストのタッチで、てっきり洋書の日本語訳かと思いました。…

【絵本紹介】のりものなあにかな

今まで読み聞かせてきた絵本の中で、感銘を受けた絵本の紹介です。 hon.gakken.jp サイズ:20.0×19.5cm ページ数:18ページ 初版: 2018年10月25日 発行:学研プラス 男の子(ゆうくん)がおかあさんといっしょに街をあるくなかで、いろんな乗り物を見かける…

【キャリア】それはご配慮ですか?

「もう少し、家庭を大事にした方がいいんじゃないの。君はおこちゃまもいるし、家事もしないといけないんだからさぁ」 自分の常識は、世間の非常識なのだろうか。そんなことに目くじらをたててと眉を顰められるだろうか。神経質だと距離をとられるだろうか。…

【今週のお題】世界で二番目に好きだと

「いつかもし子供が生まれたら、世界で二番目に好きだと話そう」 某国民的アイドルのヒット曲の一節。わたしはこの歌の二番の歌詞がすきだった。 いつかもしこどもが生まれたら、同じことが言えたらいいと思っていた。 大人になっていつか誰かと結婚し、こど…

【絵本紹介】英語でもよめる はらぺこあおむし

今まで読み聞かせてきた絵本の中で、感銘を受けた絵本の紹介です。 www.kaiseisha.co.jp サイズ:22×30cm ページ数:25ページ 初版: 2006年10月 発行:偕成社 言わずと知れたはらぺこあおむしですが、これは日本語といっしょに英語原文が楽しめます。推奨年…

【育児】小皿に乗り切れなくなるほど

「ほら、〇〇くん母ちゃんにいいものあげたら?」 主人にうながされた息子がにぱーっと笑いながら近寄ってきて、小さな拳で握りしめた何かを私に差し出す。以前、虫をつまんでいたことのある息子の手のひらから何がでるかと内心ヒヤヒヤしてはいたものの、「…

【キャリア】ちゃんとおかあさんやってるの?

ここ数日、夜中の3時より前に布団に入ったことがない。 2週間ほど前から途中参加したプロジェクトに重大な問題が発生していることが発覚して、隣部署も巻き込んで、チーム総出で火消しにあたっているからだ。きちんきちんと対応していれば発生しなかった仕事…

【育児】それはさぞかし素敵なもので

「あったぁー!」 息子がリビングの床から何かを拾い上げ、きらきらした笑顔でつまみ上げた。ずいっと差し出す小さな手。小さな人差し指と親指で、器用につままれたその「何か」はかなり小さいのか、こちらからはよく見えない。 得意げに「あった!あった!…

【今週のお題】その美味さは陣痛をも超えて

痛い。陣痛の合間に差し出されたストロー。痛い。力の入らない体を起こしてなんとか吸い付く。痛い。もったりとしたチョコレート風味が口いっぱいに広がる。とんでもなく甘い、濃い、美味い。ああ、求めていた味です。あああああああ痛い痛い痛い痛い、美味…

【絵本紹介】のりかえでんしゃ

今まで読み聞かせてきた絵本の中で、感銘を受けた絵本の紹介です。 hon.gakken.jp サイズ:17.5×17.5cm ページ数:40ページ 初版: 2018年08月30日 発行:学研プラス よくある乗り物しかけ絵本かと思いきや、最後にちょっとした工夫があります。まず間違いな…

【育児】おまけじゃなくて

冷蔵庫を開けておや、と思う祝日の朝。朝食に活躍するバナナも食パンもヨーグルトも切らしていることに気が付いた。そんなときに限って冷凍ご飯も切らしている。息子が起きだすまでに買いにいくほどの時間はなさそうだ。ご飯を炊くのも間に合わないだろうし…