ぶきっちょさんの共働き入門

2021年夏より家族でアメリカ居住。異国暮らしとキャリア断絶について考える日々

【今週のお題】いつか鬼ババアと呼ばれても

来年は鬼を怖がるようになるだろうか。

再来年は自分で豆を投げるようになるだろうか。

いつまで一緒に豆まきをしてくれるだろうか。

いつまで鬼のお面をかぶってくれるだろうか。

反抗期を迎えた息子に「鬼ババア」などと呼ばれる日がいつか来るだろうか。

 

節分は2/2だけれど、平日は家族そろって時間を過ごせるか分からないので、一足先に節分を行った。

といっても、1歳の息子に炒った大豆や落花生を与えるわけにもいかないので、家族3人で鬼のお面をかぶって写真をとるだけだ。鬼のお面はフェルトでできていて、表情はなかなか恐ろしげである。怖がって泣くだろうかと思ったが、予想に反して息子はケロリとしていた。私が鬼の面をかぶり率先して踊った、珍妙なダンス(鬼ぃ~のパンツはいいパンツぅ~♪)のせいかもしれない。恐ろしいというより滑稽さが先に立ったのだろう。鬼の恐ろしさを十全に伝えきれず、面目ない限りだ。まあ息子も楽しそうにからだを揺らして踊っていたのでよしとしよう。

 

息子が生まれてからというもの、年中行事にやたら熱心になってしまった。

こどもの日、七夕、冬至、クリスマス、お正月、七草がゆ・・そして節分。数え上げればきりがないのだけれど、年中行事を大切にしながら日本という国で生きていると、一年はとても忙しく、あっという間だ。どれも独身時代には縁のなかったものばかり。私の実母はイベントごとに関心の薄かった人だったので、息子同様に私にとっても生まれて初めての体験ばかりでうきうきしてしまう。

 

 

今はまだ鬼の面をぽかんと眺めるばかりの息子も、そのうち力いっぱい、鬼に扮した両親に大豆を投げつけるようになるのだろう。それが過ぎれば「節分なんかやってらんね」と言い出し、挙げ句の果てには「うっせぇ鬼ババア!さっさと恵方巻出しやがれ!」などと啖呵をきるようになるかもしれない。

でもきっと鬼ババアと言われても、それはそれで「息子の反抗期」を代表する輝かしい思い出になるに違いないなあと思う親ばかぶりである。

 

でも反抗期を迎えた息子は、いまの目に入れても痛くない可愛さを通り過ぎているのだろうから、ちょっとした意趣返しくらい必要だ。そのときにはお望み通り、鬼ババアのごとく大音量で鬼のパンツを歌ってやろうと思っている。

 

今週のお題「鬼」