【育児】テベリとネガメとコンコロコシ
直さなきゃ、直さなきゃ・・と思いながらどうしても直せずにいるものがある。
2歳の息子の「テベリ」と「ネガメ」と「コンコロコシ」だ。なんとも愛しい「テレビ」と「メガネ」と「トウモロコシ」の言い間違いたち。おそらくは期間限定でしか聞くことのできないであろう言い間違いたち。
息子の言語習得のことを思えば、都度正しく言い直してあげるべきなのだろうけれど、あまりの可愛さに「せめて動画に撮るまで・・」「せめて遠方の母にテレビ電話で聞かせてから・・」などと渋っているうちにずいぶん経ってしまった。
どこの子供もこう間違えるのだろうか。知り合いのお子さんが全く同じいい間違いをしていたので、発音しずらい単語たちなのかもしれない。となりのトトロのめいちゃんも「トウモコロシ」と言っていたことだし。
私の知人に子供の言い間違いは絶対に修正しない(可愛いから)という人がいて、その人は自然に任せていたらいつ頃正しく直るのか観察していたらしい。いわく、娘さんの愛しの「テベリ」は小1の夏に姿を見せなくなってしまったとのこと。先生にやんわり修正されたためだ。一人で歩けるようになったときよりも、ママ嫌いと言われた時よりもショックが大きかったと言っていて「そんな大げさな」と笑ったのだが、息子がまさに「テベリ」と言っている今、全くの同感である。
朝起きて自分が身支度する間、たまにテレビを見せる。
それを息子は「あしゃのテベリタイム(朝のテレビタイム)」と気に入っているのだが、ソファーで足をぶらぶらさせながら「テベリテベリ」と喜ぶ息子が見られなくなる日が待ち遠しいような、全然来てほしくないような、ふしぎな親心を抱えている。
息子がどこかに隠してしまったリモコンを探しながら「テベリのリモコン、テベリのリモコン」と繰り返してしまう私は、まだしばらく愛しの「テベリ」とお別れできる気がしないのだった。