ぶきっちょさんの共働き入門

2021年夏より家族でアメリカ居住。異国暮らしとキャリア断絶について考える日々

【育児】我が家の国宝 そしてインディジョーンズ

息子は、保育園に行き始めてからぐっと感情表現豊かになったと思う。

これまで自宅でもなるべくたくさん話しかけたり、一緒に歌を歌ったりと私なりに精一杯構っていたつもりだが、やはり私一人では与えられる刺激に限りがあったのだろうなと思う。出来ることも一気に増えた。

コロナ禍ということもあり、これまでは積極的に児童館に顔を出すのも憚られていたので、保育園という場所は息子にとってほぼ初めてたくさんの「お友達」に囲まれて過ごす場所だ。1歳未満児童クラスは人数がそう多くないのだが、それでも十分、息子にとっては大人数であろう中で過ごすのは、とてもよい刺激になったようだ。

(だから安易な「保育園かわいそう」には断固として反対いたします)

 

そうして保育園で覚えてきたのであろう動作で、息子にハートを撃ち抜かれたのが「ぎゅー!」である。

私が両手を広げて待っていると「でゅ――!(ぎゅーと言っているつもり)」と言いながら腕の中に飛び込んでくる。初めてやられたときは、あまりの可愛さに陶然となった。もうこれは宝だ、至宝だ、国宝だと騒いでいるうちに息子の呼び名はすっかり「我が家の国宝」となってしまった。

 

息子が寝静まった後、起きだしていないか、きちんと息をしているかを確認するために数十分ごとに夫婦交代で寝室に見に行く。電気を消して真っ暗な寝室に、息子を起こさないように抜き足差し足で入り込み、生存確認をしてリビングへ戻る。

「国宝、眠っておりました!」

「国宝、異常ありません!」

と、主人と報告しあうのだが、気分はさながら某冒険活劇の主人公である。メインテーマである「ふふふっふーん ふふふーん」というメロディが頭から離れない。

 

そんな国宝、日中保育園で寂しさを堪えて頑張っているためか、最近は夜泣きが激しい。息子も消耗しているのであろうが、我々夫婦もまた寝不足の日々が続いている。

正直しんどいな・・と思う時もあるけれど、その度に、慣れない環境で頑張る息子に比べればこれしきだろうと思いなおし、抱き上げた息子の背をトントンと叩く。これは国宝、これは国宝・・と慎重に体をゆすりながら。

 

保守管理を任せてもらえる時間は短いのだろうから、お役御免になるまで精一杯励みたいと思う。なにせ国宝なのだから。