ぶきっちょさんの共働き入門

2021年夏より家族でアメリカ居住。異国暮らしとキャリア断絶について考える日々

【夫婦のかたち】まさしく風邪の諸症状

もうダメだ、もう疲れた、横になりたい。何もしたくない。

頭はガンガンするし、鼻水はだらだらと流れて(ズルズルでもなく水のように伝って落ちるタイプ)くるし、関節が熱をもってあちこち痛い。

 

明日は雨ではなかったはずだが、天気痛だろうか?

時期外れの花粉症も併発?

関節は、どこで痛めたのだろうか?

どうしてこんなに体がだるいのだろうか。こんなこと最近ずっとなかったのに・・とぶつぶつ呟いていると、主人がボソッと「それは・・風邪じゃない?」と言った。

風邪!!

「おおっ!」と比喩でなく飛び上がって驚いた。風邪をひいたことに驚いたのではなく、体調不良の代表格である「風邪」の存在をすっかり忘れていたことに驚いたのだった。こんなに体調が悪いのに、全く思い至らなかった。

息子を妊娠したときから数えて約3年、神経質なまでに体調に気を配ってきたので、風邪をひく感覚をすっかりどこかに置いてきてしまったようだ。言われてみればそれはまさしく風邪の諸症状なのだった。なんと懐かしい。

「なあんだあ、風邪かあ~!」とにこやかに言った私を主人は怪訝そうに見た。嬉しそうに見えたらしい。風邪にかかったことが嬉しいのではないのだが、原因がわかったことでほっとしたのだ。風邪なら、治るではないか。原因不明の体調不良かと思っていたので、俄然元気になってきた。

 

そんな私を「早くベッドに行きなさい」と促す主人は、残っていた家事(ドラム式洗濯機から乾燥の終わった洗濯物を取り出して洗濯カゴに入れ、次の洗濯物をセットする。食洗器の中を片付ける、の二つ)を請け負ってくれた。

そんな主人が頼もしく、また神がかって見えたので

「おお神よ、ありがとうございます。あなたはまさしく神様のようですね。あっでも、息子が日中あんなにも元気で荒ぶり猛々しいのは神の子だからなのですね・・それなら仕方ありませんね・・」

・・・などとよく分からないことをテンション高めにつらつらと申していたら「いいから寝ろ」とリビングからさっさと追い出されてしまった。

 

元気になってみて思い返せば、普段と異なるそのテンションの高さも熱っぽさから来るものだったらしい。一方の主人はというと、すっかり通常運転になった私は、もう主人が食洗器をセットしてくれても「おお神よ」とまでは崇めないので、ちょっぴり悄然としていたのであった。

次に風邪をひくのも、主人を「神」と崇めるのも、できればまた3年後にしたいものである。