ぶきっちょさんの共働き入門

2021年夏より家族でアメリカ居住。異国暮らしとキャリア断絶について考える日々

【アメリカ生活】長い長いハロウィーン

ようやく終わった。

もうすっかり冷たくなった空気の中、日の暮れかけた住宅街はまだ賑やかだけれども、私は疲労感と充足感でいっぱいである。

 

いやはや、ようやく終わった、長い長いハロウィーンが。

クリスマスと違って、まだ日本でも一部の陽気な人々にしか祝われない(ですよね?)このイベント。まさにアメリカ!という感じで、移住早々からうきうきしていたのだ。

ところが、私は甘かった。10月中旬に親切なアメリカ人ママたちに「(10月31日にという意味で)ハロウィーンなにする?」と聞くと、やれやれというように首を振られた。

「なにを悠長なことを言ってるの?ハロウィーンはもう始まっているのよ?」

まだハロウィーンまで2週間もあるけど、そろそろコスチュームを決めようかな・・などとのんびり考えていた私。その衝撃たるや。

聞くところによると、ハロウィーンは10月31日当日に行うだけではないのだそう。(考えてみれば日本でもそうかもしれませんね)31日の夜に近所を練り歩くのは勿論のこと、それ以外にも子供向けハロウィーンイベントに積極的に参加するのがマストとのこと。

驚いたのはその数。イベントは10月中旬から始まり、場所もさまざま。プリスクール、教会、スポーツジム、動物園、水族館、はたまた友達の家でハロウィーンパーティと称して行われるイベントたち・・。ご丁寧に日付もすべて別々。小さな町なので、日程がかぶらないように調整されているのだと思う。

 

私は奮起した。遅れをとった分、以降のイベントはコンプリートする勢いで回らねばなるまい。10月の後半は、ほぼ毎日なんらかのイベントやらパーティやらに顔を出していた。毎日がハッピーハロウィーン

31日を迎えるころには、もう食傷気味というか、気持ちはすっかり「No more events, No more Halloween(イベントもハロウィンももうたくさん!)」である。

 

後日談。

私を焚きつけたアメリカ人ママさんたちは、私に言ったことはすっかり忘れて、各々せいぜい一つか二つのイベントに参加するくらいだったそうだ。あなたはとってもハロウィーンがすきなのね!といい笑顔で言われた。

アメリカ人もびっくりなくらいハロウィーンを満喫した私たち。ハロウィンはもうお腹いっぱいである。イベント疲れでこの記事をあげるのにも1週間かかってしまったほど。

でもきっと来年も空気が冷たくなった頃には、そんなことさっぱり忘れていそいそとかぼちゃのコスチュームを用意してしまうのだと思う。ハロウィーンはもう始まっているのよ!としたり顔で。