ぶきっちょさんの共働き入門

2021年夏より家族でアメリカ居住。異国暮らしとキャリア断絶について考える日々

【今週のお題】赤い長靴を買わなくちゃ

生まれてから成人するまで、ずっと比較的暖かい地方で暮らしていたので、11月の初旬に氷点下となるこの国(というか地域ですね)の気候にそれはもう驚き、はしゃいでは主人を苦笑させている。

毎朝のように「見て!車の窓が凍ってる!まだ11月なのに!」だの「霜がおりてる!まだ11月なのに!」だのと騒ぎ、きっと今日はもっと冷えるに違いないと豪語して、主人をもこもこに着ぶくれさせて送り出す。大抵、ひるまはそんなに寒くなかったよと言われるのだけれども。

氷点下という事態に不慣れな私には、「ふつうの上着」で外に行くことが自殺行為のように思えて、毎日スキーウェアのような厚みのダウンを着せるのをやめられない。大丈夫だという主人を説き伏せて。

そんな南国育ちの私の目には、周囲の紅葉の様子と、実際の気温が何ともアンバランスに映る。木々はまさに今が見ごろとばかりに色づき美しいのだが、紅葉を愛でにお散歩、とは絶対に思えない気温だ。0度って、冷凍庫ではないですか。むしろなぜあなたたちは地面に落ちずにいられるのですか?と枝先で揺れる赤いはっぱをみながら思っている。

 

そんなわけで外は見事な紅葉の「赤」で秋一色なのだけれど、スーパーマーケットの中も、見渡すともう「真っ赤」なのだ。なにがというとクリスマスグッズで。ハロウィーンがまだ終わる前の10月下旬から、お店のムードはすっかりクリスマスだ。え、まだハロウィーンも終わってないのに、もうクリスマスの話??と現地人ママさんの話題に置いてけぼりになることもしばしば。あちらもこちらも赤、赤、赤なのだった。この国では、秋と冬は同時並行で進むらしい。こりゃあクリスマスにも乗り遅れられないな、と鼻息が荒くなる。仕事をしていない私は、嬉々としてこの手のイベントごとで毎日を忙しくしている節がある。

 

そういえば、クリスマスの本場アメリカで、まだ見かけていないものがある。

紙やプラスチックでできたおもちゃみたいな長靴に、お菓子がみゅみゅっと詰まったアレである。クリスマスと言えばアレでしょう。どうやら日本独特のクリスマスグッズのようなので、暇な時間にモノを言わせて、今年は手作りしようかと思っている。

目新しいものが大好きな息子は、きっと顔を真っ赤にして喜んでくれるに違いない。

 

今週のお題「赤いもの」