ぶきっちょさんの共働き入門

2021年夏より家族でアメリカ居住。異国暮らしとキャリア断絶について考える日々

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

【育児】あっぱれむすこ大先生

「あーっぱえ!あーっぱえ!」 息子の小さな手が、大きく宙を平泳ぎするように、円を描くように動く。腕はぴんと伸ばされ、短い指もしゃきっと伸ばされ、間違いなく彼にできるもっとも大きなジェスチャである。 息子としては「いっぱい」と言いたいらしい。…

【夫婦のかたち】悪阻の妻に餃子をつくること

ひどい悪阻で大抵の食べ物がうけつけず、それでも何かは食べねば、と会社の昼休みにデスクでみかんをかじっていたときのことだ。 二つ隣の席から、ふんわり(心情的には「プーンと」でした。すみません)とニンニクの香りが漂ってきた。同じ職場の男性が持参…

【育児】そうさ、おそれないで!息子のために

ついにこの日がやってきたか・・と私は慄いていた。 これまでに我々夫婦が一度も息子に教えたことのない単語を、嬉々として息子が叫んだからだ。そう、あの愛と勇気がお友達の国民的ヒーローの名前である。 「あんぱん!!!」 やはり、やはり保育園に通い始…

【今週のお題】この「身」を喜んで君に捧げる

最近ぐっとたくさん食べるようになった息子は、今朝も美味しそうに食パンをかじっている。「んっまあー!」といっておかわりを要求する小さな両手は、食パンよりもおいしそうなクリームパンだ。差し出されると「好きなだけお食べ」と言いたくなってしまう。 …

【育児】今日の息子はパーリィピーポー

「いえっふぅー!」 息子の口から聞いたこともないような喜びの声があがった。これはいわゆる「パリピ(party people)」というやつではなかろうか。実際に会ったことはないけれども。 保育園に息子を迎えに行くともうグズグズで、私の姿をみた瞬間に泣きな…

【育児】これはギリギリ誘導尋問?

「たったぁ~!」 ぶんぶんと首を縦に振りながら、ご機嫌そうに答える息子に私の相好は崩れっぱなしである。 最近、息子の発語に新たなボキャブラリーが加わった。「たった!(過去形の~かった)」である。「はーい」以来の受け答えワードで、うまく使える…

【育児】よし!よし!よし!で指差呼称

「あの、ぶきっちょさん、タオルはきちんとループ部分を引っかけてください」 「すみません、ぶきっちょさん、おむつゴミ箱に袋がかかっていませんでしたよ」 保育園に通い始めた当初、保育園での準備工程が頭に入っていなくて、よく先生にご迷惑をおかけし…

【妊娠】若いんだから席を立て 2/2 完

私が席を立たされたことで、世の中は少し良くなったのだろうか。 その後も続く二人の賑やかな会話は続いていた。いかに最近の若者が努力や忍耐を知らないかという話だったと思う。車内のすべての人から白い目で見られているような、居たたまれない気持ちでい…

【妊娠】若いんだから席を立て 1/2

妊娠中の回想です。ブログ趣旨と少し異なりますが、ご興味のある方よければ覗いて行ってくださいませ。 息子を妊娠していたころ、私はかなり悪阻が重いタチだったようで、毎日ふらふらになりながら出勤していた。妊娠しているからといって仕事が減るわけでも…

【育児】回る回るよ おはなは回る

「くゆっくゆーー!!」と言って息子が体をくいっとよじる。右手の人差し指と親指を器用にくっつけて、何かをつまむ動作をしながら、体ごと右に倒してカギをひねる動作をする。ちょっと大げさなパントマイムのようだけど、息子の顔はいたって真面目だ。 保育…

【育児】仇は必ずとってやる

「ううっ!」と言って息子が指さしたのは、我が家に届いた年賀状を束ねていた輪ゴムだった。役目を終えて少し伸びたその輪ゴムはすでに老齢といった風情だったので、息子の相手は荷が重かろうと思ったのだが、息子は「いいからよこせ」と譲らない。 まあ傍で…

【育児】箱根駅伝に思うのは

テレビをつけると、どこかの大学がまさに2位から1位に躍り出るところだった。スタート地点からの経過を一切見ていないにも関わらず、選手の苦しそうな表情にウルっときてしまう。 視聴時間わずか5秒ほどのことである。主人に話したら「一昨年まで『何が面白…

【育児】今年もきっと福袋のような一年に

生まれて初めて福袋を買った。 息子の衣類の入った福袋で、店頭で「男の子ラスト一点でーす!」という売り子のお兄さんの勢いに吸い寄せられるように手に取り、いつの間にか買ってしまっていた。福袋を買いに行った訳ではなかったのに。買い忘れてしまった伊…